
焼き物の産地、瀬戸で陶芸体験
名古屋駅から電車に乗り50分で行ける焼き物の町、瀬戸。日本では焼き物のことを「瀬戸物」というほど、日本有数の歴史ある陶磁器産地だ。今でも多くの工房が集まり、作品を生み出し続けている。歴史を感じられる町並みをゆったり堪能し、体験も行って、日本の焼き物やアートの魅力を楽しもう。







瀬戸蔵ミュージアム
まずは、瀬戸の歴史を知りに瀬戸蔵へ。2・3Fは瀬戸焼のミュージアム。館内には、1950~70年代の焼き物工場や石炭窯、レトロな瀬戸電など、瀬戸の町並みがそのまま再現されていて、まるで映画のセットのよう。タイムスリップした気分で、1300年以上にわたる瀬戸焼の歴史や作り方を知ることができる。
入館料:一般520円
1Fには、豊富な品揃えを誇るショップがあり、窯元直売のためリーズナブルな価格で購入できる。また、登り窯をイメージした空間で食事できる食事処「窯場 食茶房 蔵所」では、食器がもらえるセットメニューも数点あり。





猫グッズいっぱい!招き猫ミュージアム
招き猫ミュージアムは数千点の招き猫(猫型の縁起物)を展示する日本最大の招き猫博物館。地方ごとの特徴や歴史を紹介する。1Fショップおよび隣の「おもだか屋」には、かわいい猫グッズや縁起物の和雑貨も充実していてお土産にぴったりだ。
入館料:300円
招き猫の絵付け体験も楽しめる。招き猫や猫型のティーポット、お皿、アクセサリーなどに本格的な顔料で自分好みに描くことができる。
体験料:300円~+送料(海外発送はツアーガイドに要依頼)
作品の発送までには約1カ月かかる


陶芸体験
瀬戸には瀬戸焼づくりを体験できる工房がいくつもある。日本のものづくりを実際に肌で感じてみよう。陶芸のほか、絵付け・ガラス細工などの工房もあり。
*写真は「陶芸教室 創陶」 作陶体験:1,000円~、絵付け体験:500円~ +送料
*作品の発送までには約2週間かかる。


レトロな瀬戸の町並みをぶらり
瀬戸には、古い木造家屋や窯道具を積み上げた垣なども多く残っており、焼き物の歴史と文化を感じながら散策できる。写真は、往時は瀬戸で一番の繁華街であった銀座通り商店街。趣あるギャラリーや飲食店をぶらりと楽しめる。
お茶彦本店
銀座通り商店街にある老舗のお茶屋さん。入口で焙じているお茶の香りが辺りに漂っていて誘われる。愛知・西尾の抹茶を使った「抹茶ソフトクリーム」は、幅広い層に人気の一品。

瀬戸ノベルティ倶楽部
瀬戸の町に大きな繁栄をもたらしたセトノベルティ(陶磁器製の置物や装飾品)を展示する。多くが他ブランドの名のもと輸出され、表舞台で瀬戸の名は有名ではないものの、その巧みな技術力は一見の価値あり。


丸一国府商店(まるいちこくぶしょうてん)
町の中心を流れる瀬戸川沿いには、瀬戸物の店が連なる。茶器のほか、日常使いのものもたくさん。写真はセンスある器が揃う「丸一国府商店」。


老舗和菓子店「川村屋賀栄(かわむらやがえい)
川沿いにある老舗和菓子店「川村屋賀栄」。風情ある店構え。「瀬戸川饅頭」が看板商品だが、観光客には猫の肉球型が可愛い饅頭「たま」も人気。

うなぎ 田代
瀬戸の名物グルメとしては鰻や焼きそばがある。鰻は窯元たちの栄養補給用に重宝されていた。田代は、日本でも指折りの評判の鰻屋。店先で、生きた鰻をさばき、焼く様子を見るだけでも面白い。なお田代は席数が少ない上、人気店のため、平日でも1時間以上待ち(土日は更に)。


芸術家横丁・愛知ポーセリンミュージアム
もし陶磁器にとても興味があるようなら、愛知ポーセリンミュージアムではヨーロッパ各宮廷の貴重な磁器が一堂に見られる。おそらくそんな場所は、世界でもここだけではないだろうか。また、隣の芸術家横丁には若手芸術家たちのアトリエがある。
入館料:500円


昔ながらの銭湯 日本鉱泉
もし時間があれば、日本昔ながらの風呂文化、銭湯を体験してみてはいかがだろう。日本鉱泉は1931年創業当時の面影をそのまま残している。中のモザイクタイル絵も素敵だ。
入浴料:400円 (石鹸・シャンプーなどは別途費用。タオルレンタル無料)



■アクセス
名古屋駅-栄-尾張瀬戸 (地下鉄・名鉄利用、所用時間:最速42分、片道650円)
■モデルコース案
(1)(たっぷり1日コース:所要時間8時間)
名古屋駅発→尾張瀬戸駅→瀬戸蔵→招き猫ミュージアム・絵付け体験→ランチ→陶芸体験→町並み散策・ティータイム・お買い物→尾張瀬戸駅→名古屋駅
(2)(ショートコース:所要時間5時間)
名古屋駅発→尾張瀬戸駅→瀬戸蔵→招き猫ミュージアム→町並み散策→ランチ→陶芸体験→尾張瀬戸駅→名古屋駅