伊勢神宮

“お伊勢さん”の呼び名で日本人に親しまれている伊勢神宮は、日本最古の歴史書「古事記」で最も尊い神とされる天照大神が祀られ、日本の皇室が今も変わらずにその天照大神の祭祀を続ける、日本人にとって特別の聖地である。この伊勢神宮を参拝することを「お伊勢参り」と言い、まだ交通の便の悪い江戸時代(1600~1800年)にブームとなり、人々は一生に一度は参拝したいと願ったという。
日本人の心のふるさとを旅してみてはいかが?

二見の海岸(みそぎのまち)

みそぎのまち 二見町

約2000年前の神話が息づく伊勢神宮。その伊勢神宮と深い関係があるのが二見浦。天照大御神の鎮座地を探し求めて諸国を旅しておられた倭姫命は、ここ二見浦に来られた際に、土地の神から塩を献上されたと言う。

それ以来、神宮へ奉納する塩は、この二見浦の海水を使って今も作られている。

二見浦

二見浦は、約4キロにわたって続く海岸で、1882年日本で最初に海水浴場が開かれた場所だと伝えられている。多くの旅館が海岸に沿って建ち並んでおり、海辺の景観や磯の風を感じられる観光地である。古くから伊勢参宮の前には、この浜で禊をうける慣わしがあり、現在でも、信仰の厚い参拝者たちから、参宮のスタート地点として崇敬を集めている。

二見浦にある夫婦岩

夫婦岩

二見浦のシンボルとなっている夫婦岩は、男岩(高さ9m)、女岩(高さ4m)から成り、大注連縄で結ばれている。毎年、5月5日・9月5日・12月中旬土日曜日に大注連縄張神事が行われる。5~7月の間、夫婦岩の間から日の出を見ることができ、10月~1月の満月の頃には、夫婦岩の間から月が昇るため、多くのカメラマンや参拝者で賑わう。

二見興玉神社

二見興玉神社

夫婦岩の前にあるのが二見興玉神社で、主祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)で、別名みちひらきの神。夫婦和合、縁結び、浄化などにご利益があると言われる。境内や海岸に沿った通りには、猿田彦大神のお使いといわれる蛙の石像が多数置かれている。

<アクセス>
名古屋~伊勢市:近鉄特急利用で1時間21分
伊勢市~二見浦:JR二見浦駅下車徒歩15分、JR伊勢市駅から「鳥羽」行きバス約20分「夫婦岩東口」下車徒歩5分。

二見 岩戸館の玄関

岩戸館

夫婦岩から歩いてすぐ3分ほどで、岩戸館に到着する。古くから伝わるルートにそって、「みそぎのまち」をスタートに参宮をしたい方に勧めたいのがここでの宿泊。窓からは真ん前に二見の海が臨め、潮風を感じることができる。

二見 岩戸館の朝食

岩戸館の朝食

天然にがりが入っているお風呂と自慢の朝食「みそぎご膳」が魅力。伊勢志摩の海の幸、山の幸をメインに使った食事で、特に『豆乳花』は女性客に人気の一品だ。

岩戸館の塩工房

岩戸館では、添加物を一切使用せずに、海水のみを原料にし、純国産自然海塩「岩戸の塩」の製造・販売を行っている。薪で焚いたのぼり釜に海水を注ぎ水気を飛ばす、というたいへん手間のかかる手作業で作られている(見学希望の方は、作業のしている時間を事前に問い合わせしておくのがよさそう)。

現代人に不足しがちなミネラルを補い、体質改善に効果が期待できる「岩戸の塩」は、館内の売店で購入可能。

二見 岩戸館の塩工房
二見 岩戸館の窯の火 二見 岩戸館の塩工房その2

伊勢神宮 外宮

伊瀬神宮の外宮は、正式名を「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」と称し、天照大神の御饌津神(みけつかみ)である豊受大神を主神として祀る。ここでは、鎮座のときから現在に至るまで、毎日朝夕の御饌祭が執り行われている。豊受大神は、「食物」の神であることから、この地に神へ捧げるお食事(神饌:しんせん)の材料が届けられ、それらが天照大神をはじめとした伊勢の神々に奉納される仕組みとなっている。

伊勢神宮では、年間を通して多数の祭りが行われているが、その中でも最大のものが10月の神嘗祭である。外宮が10月15日、内宮が10月16日で、天照大神に初穂(その年に収穫された稲穂)を奉納する祭りである。14日の前夜祭、15日には外宮への初穂曳き、16日は内宮への初穂曳き(五十鈴川)が盛大に執り行われる。

外宮その1
外宮その2 外宮その4

せんぐう館

伊勢神宮の遷宮の歴史に関心がある人なら、「せんぐう館」にも訪れることをお勧めしたい。式年遷宮は、世界に類のないシステムだと言われる。社殿のみならず、神に奉る御装束神宝がすべて20年ごとに新調され、また次の世代へ受け継がれていく。「常若」と言われる神道の思想にふれることができる。

開館時間:午前9時から午後4時30分  ※入館は午後4時まで
入場料:一般300円 小中学生 100円 団体(20名以上) 200円

<伊勢神宮 外宮へのアクセス>
近鉄/JR伊勢市駅から伊勢神宮外宮へ 徒歩約5分

外宮のせんぐう館

外宮周辺でのランチ

外宮参宮道(伊勢市駅と外宮をむすぶ道)には、多数の食事どころが点在する。気軽なランチを楽しみたいなら「菊一文字」本店の向かいにある、「tsumiki」のランチがお手ごろだ。伊勢うどんを組み合わせたセットメニューが人気。

tsumikiのランチ

外宮前 tsumikiのランチ(伊勢うどんセット)

外宮前 tsumikiのランチ(伊勢うどんセット)。伊勢うどんはこの地方独特のうどん。

外宮前 tsumikiのランチ(あんかけうどんセット)

外宮前 tsumikiのランチ(あんかけうどんセット)

鈴木水産

本格的な伊勢志摩の魚介類を楽しみたいなら、伊勢駅寄りの「鈴木水産」がお勧め。伊勢まぐろを使った贅沢なてこね寿司や海鮮どんぶりが人気。魚介類の土産物の購入も可能だ。

外宮参道の鈴木水産(看板)

外宮参道の鈴木水産の看板

外宮参道の鈴木水産(店内)

外宮参道の鈴木水産の店内

外宮から御塩道へ

二見で作られる塩は、神宮への神饌(しんせん)として欠かせないものであり、それを運ぶためのルートとして「御塩道」が外宮の前に形成された。

伊勢菊一(いせきくいち)

伊勢菊一

外宮参宮道(伊勢市駅と外宮をむすぶ道)を伊勢駅に向かってすこし歩くと「伊勢菊一」があり、ここから河崎~二見へ向かう道が「御塩道」である。伊勢菊一は1907年創業の刃物店。

河崎

伊勢市駅を抜け、右手進むと河崎のまちなみへの入り口へ入る。河崎は、16世紀頃から、伊勢神宮門前町である山田や宇治に物資を運ぶために、勢田川を利用した水上輸送と人馬で運ぶ陸上輸送を仲介する川の駅として発展してきた。人々の生活が感じられる懐かしくもあり、ノスタルジックな気分にされてくれる町である。

河崎(播田屋の外観)

和菓子屋「播田屋」

河崎のまち(河崎本通り)を歩くと右にあるのが、1860年創業の和菓子屋「播田屋」本店。

河崎(播田屋の薯蕷饅頭(じょうようまんじゅう)

播田屋の薯蕷饅頭(じょうようまんじゅう

伊勢の土地は、山芋が豊富に生産されており、その山芋を饅頭の皮に使った薯蕷饅頭(じょうようまんじゅう)は、他では味わえない風味が楽しめる。

河崎の河崎蔵

珈琲屋「河崎蔵」

さらに先を歩くと右側にあるのが、珈琲屋「河崎蔵」。名前が表すとおり蔵を利用して喫茶店にしたお店で、中は木の暖かさが感じられる造りになっている。

河崎の河崎蔵

店内には、多数のアンティークな家具が展示・使用されており、懐かしい気分にひたることができる。

河崎商人館

河崎商人館

さらに先に進むと、河崎のシンボル的な存在である、河崎商人館が左手に見えてくる。

開館時間:午前9時30分
閉館時間:午後5時00分
休館日:毎週火曜日(火曜日が祭日の場合翌日)
入館料:大人300円 大・高学生200円 中・小学生100円

河崎商人館

ここは、酒問屋「小川酒店」を伊勢市が修復整備した施設で、河崎問屋街の往時の風情を残す貴重な建造物である。全ての建物が平成13年国の登録有形文化財に指定されている。

河崎 勢田川

勢田川

通りから勢田川に出ると、通りとはまた違った格別な風景が広がる。

河崎 勢田川

通勢田川の岸は、船から荷物を降ろしやいように高さが綿密に設計されている。石を使った特殊な構造になっており、今でも船の往来をしのぶことができる。

提案する行程と順路

名古屋駅→(近鉄特急)→伊勢市駅→JR二見浦→二見散策→(JRで二見浦から伊勢市駅へ移動)→外宮→河崎→タクシーまたは徒歩で伊勢市駅へ→名古屋駅

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