蔵のある街並み

半田市は、愛知県の西南部、伊勢湾と三河湾に囲まれた知多半島の中央に位置し、江戸時代から醸造や繊維など、海運を活かした商業や製造業を中心に発展してきた。醸造業による発展を今も象徴する半田運河沿いの様々な蔵の景観や関連する博物館はこの地の歴史を物語っている。また、5年に1度開催される勇壮にして華麗な総勢31台による「半田山車まつり」や、毎年3月下旬から5月初旬にかけて各地区で行われる春の山車祭りなど、歴史ある祭りが魅力の町でもある。

酢づくりの歴史や食文化の魅力にふれられる体験型博物館MIZKAN MUSEUM

半田にはミツカンの本社がある。ミツカンとは「味ポン」など酢に関連した調味料を始め、日本の食卓に欠かせない様々な商品を製造する会社である。日本酒の製造後に残る酒粕を用いて酢を作るという画期的かつ安価な方法により、江戸時代、庶民に寿司が普及するきっかけを創った。

MIM正面1 入り口
MIM正面2 全体像 ミツカン本社とMIM

2015年11月にリニューアルしたMIZKAN MUSEUM「MIM」(入館料:大人300円、事前予約制で約90分の日本語によるツアー)では、5つのゾーンを通して最先端の映像技術を使い、ミツカンの酢作りの歴史や日本の食文化を学べる。

大地の蔵

ツアー中1 大地の蔵

時の蔵

ツアー中2 時の蔵

弁才船

長さ約20メートルの再現された「弁才船」。甲板の上では、半田から江戸に至るまでの酢を運ぶ航海の様子が大型映像で見られ、大迫力である。

弁才船1 弁才船2

体験コーナーでの紙粘土をつかった握りずし体験は大人でも楽しい。作った後は記念の写真入りポストカードが貰える。

握りずし体験1
握りずし体験2 握りずし体験3
半田運河とレンタルサイクル

蔵のある街並み

様々な蔵の景観が美しい半田運河は、今から300年程前に半田から江戸(現在の東京)へ特産の酢や酒を運ぶために造られた。運河沿いの景色を楽しみながら散歩をしたり、レンタサイクルで駆け抜けたりしてみては。春は桜が美しい。

酒造りで栄えた町の象徴「国盛 酒の文化館」

「国盛 酒の文化館」は、中埜酒造がかつて酒蔵として使用していた建物で、現在は博物館として酒造りの歴史を紹介している(入場無料)。

重厚な黒塗り壁の館内には、1階から2階へと重たい酒樽を運ぶ木製の滑車等、機械化・省力化により使われなくなった貴重な道具が展示されている。

国盛 酒の文化館1 国盛 酒の文化館2 国盛 酒の文化館3 国盛 酒の文化館4
酒の販売

館内では利き酒ができるので、様々なお酒を飲み比べてみては。気に入ったお酒を購入することも。米と米麹だけで作った甘酒もおすすめ。

中埜半六邸

酒の文化館の南にある「中埜半六邸」は19世紀に海運業や醸造業で富を築いた富豪邸である。邸宅の中に足を踏み入れると、趣ある和室や床の間、多くの光を通すガラス窓など伝統的な日本家屋に息をのむ。入場無料。

中埜半六邸1 敷地内の日本庭園 中埜半六邸2 邸宅外観 中埜半六邸3 邸宅の2階の聴松の間 中埜半六邸4 1階の半六邸の玉座
紺野海道

紺野海道

昔の交通の要所であった紺野海道には、懐かしい街並みが残っている。こちらを通って赤レンガ建物を目指そう。

激動の時代を生き抜いた「半田赤レンガ建物」

「半田赤レンガ建物」は、当時の大手4大ビールメーカーへ果敢に挑戦した「カブトビール」の製造工場として19世紀末に誕生した。明治時代に建てられたレンガ建造物としては日本で5指に入る規模を誇る。設計者は、明治建築界の巨匠であり、横浜赤レンガ倉庫や日本橋(装飾部)なども手掛けた妻木頼黄(つまきよりなか)。国の登録有形文化財にも登録されたその重厚な佇まいは、半田の先人たちの志と豊富な財力・技術力を物語っている。常設展示室(入場料:200円)では、半田赤レンガ建物やカブトビール誕生の歴史を模型や映像を通して紹介。

赤レンガ建物1 外観 赤レンガ建物2 第2次世界大戦中の銃弾の跡が残っている建物
カブトビール

カブトビール

カブトビール(600円)はお土産にもおすすめ。アルコール度は7%と高くワインのようなまろやかな口当たりが特徴。

新美南吉記念館1 外観

新美南吉ゆかりの地

半田を訪ねたのなら「新美南吉記念館」も訪ねたい。新美南吉は半田市出身の児童文学作家であり、学校の先生でもあった。

新美南吉記念館2 翻訳された絵本

代表作の「ごんぎつね」「手袋を買いに」などは多言語に翻訳されている。また現在でも多くの国語の教科書に掲載されており、小さい頃に日本人なら誰もが読んだ。

新美南吉記念館3 代表作のジオラマ

記念館では南吉文学の世界を紹介しており、代表作のジオラマが日英の解説付きで楽しめる。

ギフトショップ

新美南吉の作品にまつわる可愛らしい雑貨や翻訳本を取り揃えたギフトショップ兼カフェは半田を愛する地元の方が運営されており、心温まる空間である。

南吉ショップ1 ポストカードやファイル
南吉ショップ2 ごんをモチーフにした手ぬぐい 南吉ショップ3 カフェコーナー

新美南吉の生家

新美南吉の生まれた家。父の畳屋と継母が営んでいた下駄屋など、当時の間取りを復元している。

南吉の生家1 内部 南吉の生家2 外観

矢勝川堤

矢勝川堤は、9月下旬には東西1.5キロメートルにわたって彼岸花が咲きほこる場所。新見南吉の作品にも登場する。

矢勝川1 矢勝川2

魚太郎でランチ

「魚太郎・蔵のまち」は知多半島の4つの漁港でセリ権を持つため、新鮮でボリュームたっぷりの魚介類を使った料理を頂ける。海鮮丼やお刺身など10種類以上から選べるお好みのメイン料理とおばんざいが食べ放題(1580円)になったランチはお腹も心も満足すること間違いなし。

魚太郎4 外観 魚太郎1 ランチのメイン、ちらしずし 魚太郎2 海鮮丼 魚太郎 隣接するお土産売り場

知多の特産品がそろったお土産屋も隣接。

カフェ・ブリック

赤レンガ倉庫内にあるカフェ・ブリックで、生カブトビールとウインナーを味わってみては。ジャーマンプレート カブトビール付(1400円)やパスタランチ(1000円)がいただける。

ジャーマンプレート 赤レンガ建物内のカフェブリック パスタランチ カフェブリック

和風カフェ大蔵餅

散策に疲れたら、グリーンティや珈琲で一休みしては。和風カフェ大蔵餅では、あんみつなどの甘味や夏場のかき氷が人気。

大蔵餅 グリーンティ

レンタサイクル

この街を有効に回るならレンタサイクルがおすすめ。(市内4カ所で貸出。1日500円)のどかな矢勝川や南吉の生家など、長閑な懐かしい日本も気軽に感じられる。

レンタサイクル 赤レンガ建物

知多娘

知多半島には各地区を紹介するアニメキャラクター知多娘がおり、観光PRに一役買っている。

知多をPRする知多娘

半田へのアクセス

・名鉄名古屋駅-名鉄知多半田駅(名鉄名古屋本線、特急約30分、660円)
モデルコース
①【徒歩で蔵の街を体感するコース】名鉄名古屋8:52発河和行特急→知多半田9:21着→半田運河→MIZKAN MUSEUM→魚太郎蔵のまちにて昼食→国盛 酒の文化館→中埜半六邸→紺野街道を通り赤レンガ建物へ→名鉄住吉町16:55発新鵜沼行急行→名鉄名古屋17:28着
②【レンタサイクルで半田を広く見て回るコース】名鉄名古屋8:57発知多半田行急行→住吉町9:30着→赤レンガ建物→レンタサイクルを借りて紺野街道を通りMIZKAN MUSEUMへ→昼食→国盛 酒の文化館→新美南吉の生家→矢勝川→新美南吉記念館→名鉄住吉町17:25発新鵜沼行急行→名鉄名古屋17:58着

観光地詳細情報

・MIMは最先端の技術を用いた素晴らしい博物館ですが、案内係の方の日本語のみの説明で進んでいきます。それぞれのゾーンで時間が限られているため、もう少しゆっくり時間が取れれば、通訳したり説明したりしてもっと楽しんでもらえるのですが。展示物も日本語表記のみでした。しかし、四季の中にある美しい自然や豊かな食文化を紹介する「水のシアター」では、言葉がわからなくとも日本の四季の美しさを映像を通して感じられるので外国人の方にも喜んでもらえると思います。
・MIMの最後のゾーンでは握りずし体験の他、記念写真(プリクラのようなもの)入りのmyポン酢が作れます(200円)。おいしいお酢ドリンクの試飲もあります。
・赤レンガ建物の展示室についてもほとんど日本語での表記でした。外国のお客様からすると、何のための建物でどのような歴史があり、どう価値があるのかがわかりにくいスポットだと感じるため、ガイドの背景知識がものをいう場所。
・国の登録有形文化財である「小栗家住宅」は、以前は観光案内所として内部見学ができたのですが、現在は半田駅に隣接するアイプラザ半田へ移転となり、外部からの見学しかできません。人があまりにも少なく一度は通り過ぎてしまったほど。HP情報としてアップするにはあまりにも物足りないので割愛。
・以前は観光スポットであった明治44年築2階建ての洋館「旧中埜家住宅」は、現在工事中とのことで中に入れません。(2015年11月現在)

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